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【テクニカル分析】RSI(相対力指数)

作成日:2025-09-30 更新日:2025-09-30

RSIとは何か?

RSI(Relative Strength Index:相対力指数)は、1978年にJ・ウェルズ・ワイルダー・ジュニアによって開発されたテクニカル指標です。価格の上昇圧力と下降圧力のバランスを数値化し、相場の「買われすぎ」や「売られすぎ」を判断するために使われます。

RSIは0から100の範囲で表示され、一般的に以下のように解釈されます:

  • 70以上:買われすぎ(Overbought)→ 売りシグナルの可能性
  • 30以下:売られすぎ(Oversold)→ 買いシグナルの可能性

RSIの計算方法

RSIは以下の計算式で求められます:

RSI = 100 - (100 / (1 + RS))
RS = 一定期間の平均上昇幅 / 一定期間の平均下落幅

一般的には14期間(14日間や14時間など)が使用されますが、トレーダーの戦略に応じて期間は調整可能です。

RSIの実際の使い方

1. 基本的な買われすぎ・売られすぎシグナル

最もシンプルな使い方は、RSIが極端な水準に達した時にエントリーやエグジットを検討する方法です。

買いシグナル例:

  • ビットコインが急落し、RSIが25まで低下
  • 売られすぎと判断し、反発を狙った買いエントリー

売りシグナル例:

  • アルトコインが急騰し、RSIが80に到達
  • 買われすぎと判断し、利益確定の売り

注意点: 強いトレンド相場では、RSIが長期間70以上(または30以下)に留まることがあります。単独での判断は危険です。

2. ダイバージェンス(逆行現象)

ダイバージェンスは、価格とRSIの動きが逆行する現象で、トレンド転換の強力なシグナルとなります。

弱気ダイバージェンス(Bearish Divergence):

  • 価格:高値を更新
  • RSI:前回の高値を更新できず低下
  • →上昇トレンドの勢いが弱まっている可能性

強気ダイバージェンス(Bullish Divergence):

  • 価格:安値を更新
  • RSI:前回の安値を下回らず上昇
  • →下降トレンドの勢いが弱まっている可能性

3. センターライン(50)のクロス

RSIが50のラインを上下にクロスすることで、トレンドの方向性を判断できます。

  • 50を上抜け:上昇トレンドの始まりの可能性
  • 50を下抜け:下降トレンドの始まりの可能性

この手法は、トレンドフォロー戦略と相性が良いです。

4. 他の指標との組み合わせ

RSIを単独で使うよりも、他のテクニカル指標と組み合わせることで精度が向上します。

効果的な組み合わせ例:

  • 移動平均線 + RSI:トレンド方向は移動平均線で確認し、RSIでエントリータイミングを計る
  • ボリンジャーバンド + RSI:両方が売られすぎ(買われすぎ)を示した時にエントリー
  • MACD + RSI:両指標が同じ方向のシグナルを出した時の信頼性が高い

仮想通貨取引でのRSI活用のコツ

ボラティリティへの対応

仮想通貨市場は株式市場よりも変動が激しいため、以下の調整が有効です:

  • 閾値の調整:70/30ではなく、80/20を使用する
  • 短期間設定:14期間ではなく、7期間や9期間を試す
  • 複数時間軸の確認:1時間足と4時間足のRSIを同時にチェック

よくある失敗パターン

  1. トレンド相場での逆張り:強い上昇トレンド中、RSI 70超えで安易に売ると損失拡大
  2. ダマシの無視:一度のシグナルで飛びつかず、確認を待つ
  3. 時間軸の不一致:デイトレードなのに日足のRSIを見るなど、戦略と時間軸が合っていない

まとめ

RSIは非常にポピュラーで使いやすいテクニカル指標ですが、万能ではありません。特に仮想通貨のようなボラティリティの高い市場では、他の指標や価格アクション、出来高などと総合的に判断することが重要です。

まずは過去のチャートでRSIの動きを確認し、自分のトレードスタイルに合った使い方を見つけることから始めましょう。実践を通じて、RSIがあなたの強力な武器になるはずです。